テクノスケープの美

 ざもすきです。自身のブログでは淡々と無意味かつつまらない日記を絶賛継続中ですが、こちらの書き込みは久しぶりです。校了を間近に控え相方藤田が発熱し寝込んだ隙にやってまいりました。まあ彼は、そんな状態でも著名作家さんと論争しているらしいので大丈夫なのでしょう。他チームのみなさんも体調を崩している人が多いようで、ご自愛のほどを。などと言っている私が一番深手を負っているような気もしますが。
 さて、筑波批評社さんが建築家の方にインタビューされていましたが(鋭いところを突かれた!)、当方も負けじと8月に景観工学の専門家である近畿大学の岡田昌彰先生に『「工場の美」「廃墟の美」を科学する』と題してお話しをうかがってきました。岡田先生は、本来実質的な機能だけを追求して作られたはずの工業景観や土木景観が、設計者の意図を離れて何故見る者たちを魅了するのかについて研究されています。必然的に文学・美学に接近して行くことになったその研究成果や、私の趣味で観光的見地から工場の夜景探訪のみならず鉄道廃線跡を歩く楽しさについても語っていただきました。ご期待ください。
 なお、岡田先生は学術的に規定されていない「工場萌え」という言葉からは距離を置かれています。にもかかわらず、先日発売の「パンドラ」や当ブログ、あるいは藤田ブログの記述で『「工場萌え」インタビュー』という表現を安易に用いたのは私のミスであります。お詫びして訂正させていただきます。

テクノスケープ―同化と異化の景観論 (景観学研究叢書)

テクノスケープ―同化と異化の景観論 (景観学研究叢書)