“Xamoschi”について、というよりも相方藤田直哉について

  ざもすきです。各チーム制作による同人誌の概要がほぼ出揃ったようです。他チームを見るにつけ思うのは、洗練されてる!ということです。省みてわれらがXamoschiの武骨なこと。細工無しに「論」が並んでいます。
  校了直前に掲載順序を入れ替えたため、一度掲載したものの現在消えている藤田の「はじめに」を一部引用します。
「その場所が、共同体が、「居場所」がどんどん壊滅しているとしたら。その様相を知るために、日本全土は無理としても、なるべく多くの声に耳を澄ましてみようではないか。そのような編集意図により(中略)荒廃の現状だけではない何かの可能性を探ろうとしている。これだけではとても全体性は把握できないが、その問題点と可能性を抉り出すことが、少なくともヒントを提示することが出来ないかと考えてこの本は編まれた。」
  某賞を受けるほど緻密な論文を書くことができる一方で、脇が甘くツッコミどころ満載となる彼らしい文章です。ともかく、私たちは有名無名を問わず良質のヒントを提示してくれる方々に執筆やインタビューをお願いに上がり、ご協力を賜ることができました。いや、私たちではなく正確には、かつて「長所凸」「短所バカ」と評された良くも悪くも悪くも藤田の行動力によるものです。このあたりは、佐藤先生&太田部長に大迷惑をかけた直後に「怒られました。太田点0になりました。でも佐藤さんが書いてくれるかもしれません」となぜか誇らしげに電話をしてきたあたりに端的に表れています。(ところで、金に飽かして著名人を並べたみたいなことになっていますが、執筆者のみなさまと藤田の名誉のためにあえて謝礼額を記すと平均で3000円を切っています。一部の方にはあまりに申し訳なくて別途レトルトカレーを付けていますが)
  そんなこんなでたくさんの方々のご尽力と藤田の行動力&Indesign技術と私の謝罪&依頼文によって“Xamoschi”は完成しました。何が言いたいかというと、まあ、彼と組めて良かったということです。私にとっての「宇野常寛力」とは、「同人」に恵まれることです。