「新井素子、練馬を語る」を語る

 ざもすきです。表記企画は私が念願したものであります。昭和SF少年として、衝撃のデビューをほぼリアルタイムで目撃していた身としては、ライトノベルに関連した近年の再評価、そして作品のほとんど全てに練馬が登場することと相まってぜひともお話をうかがいたいと考えていました。
 とは言え作家の方とは全くつてのない当方、どのようにアポイントを取るかもわからずに途方に暮れていたのですが、8月のSF大会に新井さんが参加されるのを知り、同じく参加者の相方藤田君にインタビューの依頼を依頼して実現することができました。
 過日の内容紹介でふれた『ネリマ大好き』(1992)リターンズというおもむきで始まったお話は、次第に作品論へと移り、生命観やキャラクターや家族の問題に踏み込んでいます。結果として現在の文学を考えるにあたり、かなり重要な証言を引き出せていると思います。
 ただ、いかにも練馬的な場所でということでセッティングした農家経営のお店。焼肉店はインタビュー録音に向かなかったということが唯一の反省点です。